というわけで
ボーマス乙でした。つか一ヶ月も前のイベントについて
何を言ってるんだこのファッキンジャップって感じですよねマジで。
いやほんと、色々とご感想を頂戴できるオイラの環境は
ホント幸運にもほどがあると思ってはいるものの、
それでも
日記書くための気力がわかないというこの筆無精っぷりだけはどうにも直りがたく。
んで第3巻のあとがきでも書きましたが、
夏コミでは「君の心は、そこにある」の番外編を頒布する予定
でした。というのも、オイラ
夏コミ落ちてしまったんですね!ゲラゲラ!
つーことで知り合いのサークルさんに委託させてもらう予定ではありますが、
まぁなんつーかオイラ内部でのやる気は半減どころか指数関数的に減少していく有様。
というわけで夏コミでは3巻しか委託しないなんて目も充分ありえますっつーことを
いまここで言い訳させていただきますね!
最悪だなオレ!
◇
最近ずっと自転車通勤生活を送っていたせいか、
読書が全然進まなくてですね。
というのも電車通勤している間は電車に乗っている間に本を消化していたため
月に8〜9冊くらい読むことが出来ていたのですけど、
自転車通勤し始めてからは月2〜3冊に減ってしまうというていたらく。
というわけで自転車通勤し始めてから
読書感想文がすっかりなりを潜めていたわけですが、
ここで一気呵成にあけっぴろげに書いてみようかと。
◇

池波正太郎の「
剣客商売 1巻」を読んだ。面白かった。
うむ。
これぞ時代小説の典型とも言うべきか、
まさしく勧善懲悪を地で行く展開に紙を繰る手を止められるはずもなく。
いやシグルイの原作で有名な「駿河城御前試合」もひとつの時代小説ではありますが、
この剣客商売は上記のような荒々しさといおうか悲壮な覚悟と言いましょうか、
とにかくそういった闇雲な怒りや切々とした哀しみといったものとはまったく無縁で、
この小説のなかで味わえるのは純然たる武士の魂と、
揺るがぬ誇りに裏付けられた爽快なまでの意志そのものなのであります。
読んでいてこれ以上ないほどの爽快感を味わわせてくれるこの小説。
悲壮とも愁嘆とも無縁のこの勧善懲悪の物語を
ぜひ皆さんにも体験していただきたいと思える、そんな一冊でありました。
◇




ダン・シモンズの「
ハイぺリオン 上下巻」「
ハイぺリオンの没落 上下巻」を読んだ。面白かった。
圧倒的。ただこの一言に尽きる。
それほどまでに重厚で荘厳極まりない物語でありました。
もともとは長門がアニメの中で読んでいたことから興味を覚えたのですけど、
(長門がキョンに「夜7時に公園で待つ」と書いた栞とともに渡したあの本)
いやはやさすがは長門さんご推薦の一冊。
素晴らしい面白さでありました。
ただ一点だけ難点を言わせてもらえるならば、
長すぎることくらいかしら。
いやだって400ページ越えの小説が4冊ですよ。
さすがに没落の下巻を読み始めたときには
「まだ終わらねーのか」と呟いてしまいましたわ。
しかしそれでも「ハイぺリオン」という物語の面白さが損なわれているかといったら
決してそんなことはなく、
むしろ4冊目である没落 下巻に至って
その面白さは絶頂を迎えると言い切っても過言ではないでしょう。
特に後半でCEOが下した人類未曾有の決断は涙を誘わずにいられません。
数百万人規模の犠牲者を出しながら、
それでも人類すべてのために命も名誉も何もかもをかなぐり捨てたCEOの生き様は、
まさしく究極のリーダーシップとも言える悲壮きわまりない姿でありました。
いやはや、これほど重々しい物語はなかなか読むことができません。
もっと重厚なSFものを読みたいと切に願っている皆々様は
ぜひにお手に取ってみてください。
◇

東出祐一郎の「
長門有希の喪失」を読んだ。面白かった。
おそらくハルヒSS界ではもっとも有名な、
あの「長門有希の喪失」を同人小説として頒布された本作。
んで加筆修正を施されていざ紙媒体として頒布されたわけですが、
やはり一度読んでしまったせいか
同タイトルの短編は前回読んだときほど楽しむことはできず、
結局一番面白かったのがスプライトシュピーゲル4巻オマージュの
「涼宮ハルヒの統一」というこのオチはいかんともしがたく。
まぁぶっちゃけて言えば、そして当たり前といえば当たり前なのですが、
Webで東出祐一郎氏の「長門有希の喪失」を読んでしまった人は
特にこの本を購入してまで読む必要はないかと。
まぁ最後の「統一」が面白かったといえば面白かったけど、
これは素直にスプライトシュピーゲル4巻を読んだ方が絶対楽しめるし。
というわけで長門が好きで好きでたまらないという方にはおすすめの一冊でありました。
◇

五十嵐貴久の「
2005年のロケットボーイズ」を読んだ。面白かった。
いやはや、これこそまさに青春小説の金字塔だよ!
主人公たちは特別な能力を持っているわけでもなければ、
人一倍の情熱を秘めているわけでもない、
本当にどこにでもいる高校生。
そのはずなのに、
いつの間にか成り行きで始めてしまったキューブサット作成への道。
キューブサット?何すかそれ食い物すか?
という状態で始まる無謀きわまりないこの計画。
冗談抜きでキューブサットについてはド素人の主人公を差し置いて、
物語はあれよあれよという間に展開していき、
主人公一人の思惑など関係ないところで話はとんとんと進み、
ついには様々な人間を巻き込んでいきながら
ある壮大な計画へと手を伸ばしていくのです。
その合間合間で挟まれる彼らの等身大の台詞は、
本当に僕らと変わらないごくごく普通の庶民と同じ目線で、
余計に彼らの想いと同調してしまうのです。
失敗すればヒステリーを起こすし、
成功すればみんなで喜ぶ。
そして確かな友情を噛みしめながらも、
どうにも照れくさくてつっけんどんな物言いしかできない。
本当に、本当にそこらへんにいる高校生と同じなのです。
ラノベのように特別な能力を持った主人公ではありません。
調子の良いSF小説のように、特別な努力をしてきた主人公でもありません。
数学も物理も理系全般壊滅的な成績しかとれない文系少年が無謀にも挑んだ、
キューブサットという特殊な人工衛星を作成し、
かつ地球の軌道上に乗せるという壮大な計画。
この結末は皆さんがご自身の目で確かめてください。
ごく普通の高校生が挑戦するにはあまりに荷が勝ちすぎるその挑戦。
これはそんな少年たちが一年という月日を費やして燃やし尽くした、
まさしく青春そのものを形作った物語なのです。
素晴らしい面白さでありました。おすすめ。
◇
コメント返信〜。
>GFさん
ボーマスには参加出来ずじまいでありましたか〜。
まぁ夏コミでは落ちてしまいましたけど
なんとか3巻だけでも委託してくれる友人を何人か見つけましたので、
そちらで補完していただければと。
申し訳ありませぬ。
>つねかさん
ご丁寧な感想、ありがとうございます!
オイラが作ったミク小説ではあのような結末に落ち着かせましたが、
人によっては決して相容れぬ結末を想像したひとも少なくない気がするんですよね。
やっぱりアンドロイドはどこまで行ってもアンドロイドであり、
すなわち彼らはメンテナンスすれば半永久的に生き続けるし、
バックアップさえきちんとしていれば死ぬことは絶対にないし、
(トシヤが死んでしまったのは、
商店街の皆さんにトシヤの記憶をバックアップするというリスク管理ができていなかったためです)
そしてマスターが死んでしまったあと残されたアンドロイドは、
何を想い、何を糧に、何を目的に生きていけばいいのか途方に暮れてしまうと想うのですよ。
オイラの小説ではそこら辺を濁した形で終わらせてしまいましたが、
本来は「マスターの死」という絶対に訪れる決別までをも
描かなければいけないんですよね。
じゃぁなんでオイラがそこまで書かなかったかと言えば、
それは単純に「マスターの死を迎えたミクが、その悲しさに耐えられるだろうか」と想像すると
どうしても悲しすぎる結末しか思い浮かばず、
なるべく作品の読後感は気持ちよく終わらせたいと想っているオイラとしては
そのような結末は許容しがたいものだったんです。
これはひとえにオイラの力不足によるものでありますが、
それでも皆さんのなかで「マスターが死んだ後のミク」にまで想像をさせることができたなら、
これほど嬉しいことはありませんです。
>孤高の冒険家さん
お〜1巻からお付き合いくださっていたですか!
ありがとうございます!
2巻は敢えてあのような結末にしてみました。
読んだ人は誰もが「このあとどうなるんだ!」とやきもきしてしまうような、
そんな結末に。
つまり狙ってました。
そして狙い通り友人たちからは
「どんな結末に落とし込もうとしているのか、まったく想像つかない」
と最上級の誉め言葉をいただき、まさしく同人作家冥利に尽きるお言葉でありました。
孤高の冒険家さんもオイラの小説にはご満足くださったようで、
オイラこそ本当に嬉しい気持ちでいっぱいであります!
ぜひぜひ今度の外伝も楽しみにしてくださいな!
>荒金さん
殺戮に至る病はマジで傑作ですじょ!
ぜひぜひ読んでみてくださいな!