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夏コミ新刊入稿しました

はい、タイトルのままです。
だいぶ前の話ですが艦これ小説を入稿せしめました。
ちなみに表紙絵はこちら。

わたもの表紙

この素敵すぎるイラストは今回もゆかこさんが手がけて下さいました。
もちろん、今回も内容にはゆかこさんの挿絵が満載なのでぜひ楽しみにしてください!

ちなみに今回、おいらは1日目東F28bのスペースでお待ちしております。
ぜひお立ち寄りを!


■方法序説(ルネ・デカルト)


総評:★★★★☆(4点)

我思う、故に我あり。

あまりにも有名過ぎるそのフレーズが初めて世に出たのが、
デカルトが著したこの方法序説という書。

まぁ厳密に言うと、方法序説とはそういうタイトルの本ではなく、
医学や物理学などデカルトの研究の集大成となる書の一番最初に付された章がこの方法序説で、自分が研究してきた内容の概要や研究に至った経緯などが記されてます。

でーその物理学や医学書の内容はやはり誤りも多く、現代の我々から見れば夢想とも言える内容です。
例えばデカルトは、生物には心臓という器官があり、その心臓から全身に血液を流し出してるということまで突き止めています。
しかし、なぜ心臓という小さな器官が全身に血液を送り出せているのか、どういう原理が働いているのか、という部分の考察が現代から見るとちょっと想像の域を出ていないというのが正直なところ。
というのもデカルトは、心臓が他の器官にくらべて温かいことに着目したんです。
心臓が温かいということは、それにより血液も温められるはず、血液は液体なので温められればその分膨張する、その膨張により全身に血液が送り出されるのだ、と。
こういう理屈なんです。

しかしこれが誤りであることは皆さんもご存知のことでしょう。
だけどこれは仕方の無いことで、人間の体の仕組みはすべて化学的反応により成立しており、化学は19世紀に入っていっきに華開いたんですね。
デカルトが生きた1600年台中盤とはまだニュートンが生まれてすらいない時代であることを考えると、心臓から血液を全身に送り出している、という見地を明確にしたことだけでも驚異的な知見の広さと言えるでしょう。


しかし本書が本当に素晴らしかったのはその第一文です。
ここにその一文を転記しましょう。

良識はこの世でもっとも公平に配分されているものである。
(中略)
正しく判断し、真偽を弁別する能力──これがまさしく良識、もしくは理性と呼ばれているところのものだが──は、生まれながらに、すべてのひとに平等であることを立証している。



これをもうちょい噛み砕いて言うと、

「知性は全ての人がもっているんだ。
 だから偉い人の言葉を鵜呑みにするんじゃなくて、みんな自分で考えて判断しようよ」

と言ってるんですね。
で、その後の本文の中では

「世の中の常識を疑おうよ。
 本に書いてあるから、昔の偉い人が言ってたから、とかじゃなくて、
 疑って、自分で検証し、ときには実験して、
 本当に正しいかを自分で判断しよう」

と繋がっていくわけです。

これは当時のヨーロッパ社会では大変な主張だったんですね。
というのも、ガリレオ・ガリレイと同時代だったといえば伝わると思いますが、とにかく当時は教会が絶大な力を持っていて、彼らの言うことこそ絶対的な真実だったわけです。
聖書に書いてあることが真実であり、物理的真理はプラトンやアルキメデスがすべて探求し尽くしており、それを覚えることが勉強であり研究というものだったのです。
そしてこういった知的活動はごく一部のものしかできない専門職であり、教会の人間にしかできないものと考えられてました。
つまり当時の社会は
「庶民たちは教会の人間の言うことだけ聞いてれば良い。
 庶民に聖書の内容や古代物理学の真理は理解できないだろうから」
という考え方が主流で、教会の既得権益が凄まじいものになっていたんですね。

そこへデカルトが空気を読まずに
「いやいや、知的活動は一部の人間の特権なんかじゃないよ」
と主張したのですから、それはもう勇気のいったことと思います。
(実際、やはりというか、この本はその後禁書扱いにされてるようですし)


さてさて、デカルトはそこで一般人へ啓蒙したところで、方法序説はさらに科学、数学、そして哲学の領域に踏み込んでいきます。

数学、とりわけ幾何学には公理というものがあります。
公理とは「別に説明しないけど、これが正しいことはみんな受け入れられるよね?」という「明らかすぎて説明できない」ものを言います。
例えば図形問題でいうと、
「二つの点を直線で結ぶことができる」
とか、
「一つの点を中心とした円を描くことができる」
とか、こういった主張が公理にあたります。

では、哲学における公理とはなにか?
なんの説明もなしに、しかしみんなが受け入れることができる公理とは?
疑う余地なしに全員が「正しい」と呼べる公理はないだろうか、とデカルトは考えるわけです。

しかしどんな案を考えても、それは疑うことでほとんど否定できてしまうわけです。
例えば「人間という存在」について考えたとき、
「ものを見て考えることができれば人間だ」
と仮定しても、
「今見えているものが幻でない可能性はないのか?」
と反論されるし、
「自分で考え行動しているものは人間といえるだろう」
としても
「それはよく訓練された機械かもしれない」
と反論できます。
そもそも、
「自分の身体は本当に自分のものなのか?」
と疑うことだってできます。

そうやってすべてのものを疑いに疑い続けていくと、最終的に「自分の存在を疑ってる自分」に行き着くわけで、これは「自分を疑う自分」の存在は疑いようがなくそこに存在している、ということを示してるわけですね。
したがってデカルトは「人間という存在」「自己存在」というものについて、その公理を「『自分の存在を疑う自分』は確かに存在する」として、これを真理への第一歩としよう、と提案したわけです。
残念ながら、この方法序説ではそこから自己存在への言及はされていませんでしたが、この第一歩こそ哲学史における偉大な一歩だったんですね。


とまあ、デカルトによる偉大な書物を読み終えたわけですけど、そもそもなぜこの本を読もうと思ったかといえばそれは「スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの」において揚羽が勧められていた本の1冊目がこれだったため読んだにすぎず、何か高尚な理由があって読んだわけでないことを明記しましょう。



でー本当なら次は揚羽にならってカントの純粋理性批判とか読みたいなと思ったんですけど、こちらは恐ろしく難解のようなのでやっぱり諦めることにします。無念。
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艦これ小説更新しました(7月26日)



↓今回の更新分
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [5]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

ねえ知ってる?夏コミの締め切りって月曜なんだよ?(白目)

■甘城ブリリアントパーク4巻(賀東招二)


総評:★★★★☆(4点)

結局遊園地の経営は最初の1巻だけしかしてなくて、
それ以降は遊園地で働くゆかいななかまたちの面白おかしい日常コメディが繰り広げられる本作ですが、
まぁぶっちゃけ今の状態がすげー面白いのでとりあえずこの調子であと10年くらい続けて欲しいですね。

つかセツコさんの正体にはすげー笑わせて貰いましたわ。
ラノベで大爆笑したのはバカテスの運動会編くらいだったかしら。

あとは、まぁ、最後の短編で主人公の過去にまつわるちょっとした逸話が出てきましたけど、
これが今後の物語にどう関係してくるかも期待大ですね。


■僕は友達が少ない10巻(平坂読)


総評:★★☆☆☆(2点)

えっと、これ、どう収拾つけるんだ……

作者はあとがきのなかで、次回は1冊まるごとエピローグ的なことを書いてましたけど、
これどう考えても次回はエピローグにはならないでしょう。
主人公の優柔不断っぷりがいかんなく発揮されてるとしか思えない。

まぁ、気になるといえば気になりますので次回も買いますけれども。

艦これ小説更新しました(7月22日)

つーことで更新しました。

↓今回の更新分
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [4]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

夏コミの締め切りが近づいてきたからラストスパートかけるよー!


■政治関連の書籍3冊
 



というわけで小泉元総理の筆頭秘書官をつとめた飯島勲氏の書籍と、
紹介するまでもないくらい有名なジャーナリスト池上彰氏の書籍を読了。

両者共に国内政治について語り、池上氏の書籍だけは国際情勢もかいつまんで解説をしていたけど、
やはり両者の特徴がそれぞれよく出ている本だったと思います。

池上氏は西洋については中立的な立場の見地にたった書き方をしてるのに
話題が中韓に触れそうになると途端に論調が弱くなるあたり、
本書でもよく出ています。

それにくらべて飯島氏の論調の気持ちの良い事よ。
やはり国対国の、生き馬の目を抜くような交渉をかいくぐってきた猛者であるだけあって、
その論調もしっかり一本筋が通っているし、
何よりも国防や国民、ひいては日本という国の歴史に至るまで
保守寄りでありながら現実的な回答を持ち合わせている辺り、
とても安心して読める書籍でありました。
氏の書籍は今後もチェックして定期的に読んでいきたいですね。

池上氏の本は、非常にわかりやすいので国際情勢を掴むには重宝するのですけど、
いかんせん中韓主義めいたところがあるため、
読む際にはその点を注意しないと読書しながら丸め込まれてしまいそうになる。
ちょっと注意が必要ですかね。

艦これ小説更新しました

というわけでものの見事に一週間ぶりの更新です。
つーかこのペースで夏コミに間に合うのか俺(知りません)。

↓最新作
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [3]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

↓シリーズ「わたしのたいせつなもの」
「わたしのたいせつなもの」/「缶@1日目東F28b」のシリーズ [pixiv]


そして夏コミにサークル参加します。

C86カット

1日目(金)の東F28bにてお待ちしておりますゆえ、
当日はどうぞお立ち寄りを〜。


■システム障害はなぜ二度起きたか(日経コンピュータ)



総評:★★★★☆(4点)

東日本大震災発生時、みずほ銀行が被災者支援のための募金口座を設置したところ、
莫大な数の振込処理が殺到したためにシステムがダウンし、
数日間にわたる営業停止が続いた事件のルポルタージュ。

同じシステム屋として他人事とは思えない緊迫感を伴いながら読み進めるが、
やはり本事件の原因の根幹にあるのは経営のIT軽視にあることは異論の余地がないだろう。

ITシステムを生業にしている企業ですら、
システム開発プロジェクトというものが如何に困難であり、
要件の定義や進捗の管理がどれだけ重要であり、
漏れミスなくシステムを構築するということがどれだけ難しいことなのかを
ちゃんと理解できているのは現場のSEだけであることは珍しくない。

経営層や営業は目の前の売上に固執しがちであり、
だからこそ土壇場の機能追加や顧客からの無茶な要求にも
エンジニアが対応せざるを得ない状況が多々生まれてしまう。

だが、みずほのこの事件でもっとも不幸だったのは、
本来そう言った無茶苦茶なスケジュールに対して「待った」をかけるべき現場のSE責任者ですら、
富士銀行、第一勧業銀行、日本興業銀行の間での熾烈なシェア争いに参加し、
一向に要件を固めることができなくなってしまった、ということに尽きるだろう。

このような事態に陥った原因は、
三銀行のシステム統合を総括する責任者がいなかったこと、
そして何よりも、三銀行のうちどのシステムをメインシステムとして残し、
他銀行のシステムを追随させるかという決定が全く為されなかったことだ。
なにしろみずほ銀行の場合は三銀行がそれぞれ対等な立場での合併となってしまったことにより、
どの銀行の発言力も同等となってしまい、
ゆえに「どのシステムをメインとするか」という経営方針すらなかなか定まらなかったというのだ。
これではシステムエンジニアに限らず、現場に携わる全ての社員が経営の犠牲になっていたと言っても過言ではない。

こういった経営そして体勢の不手際によるシステムの失態では
ベネッセの顧客情報大量流出がホットな話題となっているが、
「システムから簡単に情報を取り出せる」ことに問題点を集中させるのではなく、
「派遣社員ですら顧客情報を取り出せる稚拙な社内体制」にこそ問題意識を高める事が重要だろう。

結局みずほの事件もベネッセの事件も、
システム障害や重大な事件を誘発する原因は、
システムと言うよりもそれを操作する人間であったり、
それを構築したときの経営層の体制準備やIT理解への不足が原因である事が多い。
そう実感させてくれる良書でございました。

艦これ小説アップしました


というわけで艦これ小説の続きをアップしました。

↓最新作
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [2]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

↓シリーズ
「わたしのたいせつなもの」/「缶@1日目東F28b」のシリーズ [pixiv]

それとブログで通知し忘れてたんですけど、今年の夏コミにサークル参加します。
これまで2回続けて落選してたからね。3度目の正直!

C86カット

ご覧の通り、今回は艦これで参加します。
まさしくいま執筆中の「わたしのたいせつなもの」を頒布予定です。

1日目(金)の東F28bにてお待ちしておりますゆえ、
当日はどうぞお立ち寄りを〜。


■国民の教養(三橋貴明)


総評:★★★★☆(4点)

政治と経済、またTPPに代表される外交やグローバリズムについて
非常に分かりやすくまとめられた本。

おそらくネットを主な情報源にしている人にとっては、
テレビや新聞といったマスメディアが一面的な報道しかしないことを知っていることでしょう。
しかし、だからといってネットで得られる知識はすべてが正しいというわけではなく、
「知りたい知識しか入ってこない」のがネットの特徴でもあるわけです。

それでは日々のニュースや社会問題をどのように捉えれば良いのかについて、
本書は非常にわかりやすくまとめられています。

わかりやすさでは池上彰氏の本に並びますが、
池上彰氏よりもさらに保守的な考え方を開陳しているあたりがとても好感もてます。
(池上氏はどうも中韓主義めいたところがありますからね)

100兆円とも言われる負債を抱える日本政府の財政は本当に破綻しないのか。
少子化が起きるからデフレが起きるのか。
日本の公務員や道路は本当に多すぎるのか……などなど。

種々の問題を取り上げ、分かりやすく解説されている。
もちろん、本書をすべて鵜呑みにすることもまた危険であることに変わりないので、
著者の主張は本当に受け入れるに値するのか、
主張の根拠となる資料や数字は本当に正しいのかを
自分で検討する必要はあるでしょう。

それを差し引いても、本書はおすすめです。


■MM9-invasion-


総評:★★★★☆(4点)

本書は前巻でも活躍した太古より語り継がれる伝説の怪獣・ヒメちゃんが
今度は正式なヒロインとして大活躍するお話。
もーヒメちゃんの世間知らずっぷりですとかデレっぷりですとか
「もっと褒めてください」としれっと甘えてくるとことかね、
何というかもーヒメちゃんはオレの嫁だと断言せざるを得ないっつーか
それ以外にコメントが見つかりません。

これはSF小説の皮を被ったただの萌えラノベなのでぜひ注意してくれ(キュン死的な意味で)


■宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議(吉田たかよし)


総評:★★★★☆(4点)

宇宙生物学、とかいうから
「宇宙人は存在するのか?」
とか、
「存在するとしたら宇宙人はどんな形態なのか?」
とか、結構トンデモな理論がそこかしこで展開されるかと思いきや、
そんなイメージとは全然違ってて、
本書はものすげーマジメに
「そもそも、なぜ地球で生命が発達・進化し得たのか」
ということを考察した本です。

よく巷では、
「タンパク質や生命が偶然形成するための確率は、
 宇宙の水素原子のなかから1個だけ目的の原子を拾い上げる
 くじ引きよりも、確率が低い」
などという説がありますけど、
その説についてはあまり深く言及したりしません。

本書では、

 ・なぜ地球上の生命はなぜ炭素を基礎とするのか
 ・SFマンガ「ARMS」のようなケイ素生命は存在するのか
 ・なぜ洗剤が川に流されただけで赤潮が発生するのか
 ・人間は水を絶つと3日で死んでしまうくらい水は重要なのに、
  どうしておしっこをしなければならぬような進化の仕方をしたのか

などなど、いまの地球上の生命体がなぜ今の形に進化しているのかを
化学的・宇宙物理・惑星物理的な見地でもって
考察を重ねていく本です。

このように「生命全体に通ずる、化学的な命題」について次々と考察を繰り返すため、
見方によっては「まだ科学で解けない13の謎(マイケル・ブルックス)」で言及された
「生命に関する謎」を読み返しているような錯覚を覚えるかも。
いや、それはないな(自己解決)。

艦これ小説はじめました

どうも。お久しぶりです。缶です。

いやはや、今年の始めに「ブログ移転するかも」発言をしておきながら半年放置するというこの所行。
いやこうなるとは思ってたけどね。

さてさて、でー今回の更新内容なのですが、
実は私、いま艦これの二次創作小説を書いておりまして。
その第一弾をPixivに公開しましたのでご案内〜。

「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [1]」/「缶」の小説 [pixiv]」

今回は長編ではなく短編小説になるので、夏コミ頒布分だけで完結できる予定です。
あくまで予定ですが。

でーこれだけというのもなんなので、最近読んだ本の感想でもつらつらと。

■All You Need Is Kill(桜坂洋)


総評:★★★★☆(4点)

以前から友人に勧められていたので試しに読んでみたら大当たり。
いやはや手に汗握るSF時間アクションでしたわ。
やはりこういうループ物は俄然燃えるよね。
それに日本人作家の小説がハリウッドでアクション映画化される、というのも新鮮。
これまでもリングとかゴジラもハリウッド化されてきたけど、
キャラクターものではなく、純粋にストーリーが面白くて映画化される、というのは初めてじゃないかしら??
いや映画史なんでよくしらんけど。
とにかく、それくらい面白かった、ということで。


■戦略拠点32098 楽園(長谷敏司)


総評:★★★★★(5点)

既に数年前に一度読み終えていたんですけど、
Kindleで販売されたことを知り思わず購入、そして再読。

うん、やはりこの作品は別格でございますよ。
戦争という極限状態に於いてなお「生きること、死ぬこと」について真正面から考える兵士たち。
生まれる前から戦争が続いていた彼らにとって、もはや戦争状態であることが日常である。
そんな彼らが「生きる」「死ぬ」ということにいかなる価値観をもち、そして考えていくのかを、
豊かな情景を交えながらゆっくりと語られていきます。

とりわけ「記憶」と「忘却」がこの作品を貫くテーマになっており、
ラストの別れの言葉はあまりにも主人公と読者の心を穿つのです。

いやはや、やはり名作というのは何度読み返してもやっぱり名作だね。
思わずおじさんは通勤電車のなかで涙ぐんでしまったよ。ストーリー知ってるのに。

本当におすすめ。


■闘うプログラマー(G・パスカル・ザカリー)


総評:★★★★☆(4点)

ちょっと前に「Windows XPサポート切れ」なんかで色々ニュースを賑わせていましたけど、
まぁそれくらいWindowsというOSは一般家庭にも業務用にも浸透しているわけですが、
本書はそのWindows XPの元となったWindows NTというOSの開発プロジェクトを描いたドキュメンタリー。

カーネルプログラムからドライバ、グラフィック、ファイルシステムにユーザープロファイルなどなど、
いまのWindowsシステムの根幹を成している様々なプログラムが
すべてこのときに原型が作られていたのだと知って非常に感慨深いものがあります。

やはり一人のシステムエンジニアとして本書は非常に楽しく読めたのですが、
しかしITにあまり詳しくない方であっても、
本書の「プロジェクトX」的な展開は読んでて興奮を誘ってくれるものでありましょう。

とりわけプロジェクトの中枢を為したデビッド・カトラーという人物が無茶苦茶すぎて面白い!
その逸話を紹介しますと……

 ・部下のバグ潰しに徹夜で付き合い、
  ようやくバグ潰しに成功した後、自分の仕事を始めた。

 ・別部隊が調達してきたテスト用端末に、
  デビッド制作のプログラムを走らせたがどうしてもうまくいかない。
  「デビッドのプログラムにはバグは潜まない」
  というのが半ば伝説となってたので、
  メンバーは「珍しいこともあるもんだ」と見守る中、
  デビッドは「このテスト用端末がおかしい」と断言。
  「何をバカなことを」と端末をチェックしたところ、
  マザーボードに刺さっているべきトランジスタがひとつ抜けていて、
  それを刺しなおしたらプログラムは正常稼働した。

 ・中途で入社した社員が入社当日に体験したこと。
  最初の1日目の仕事を終えてカトラーへ挨拶し帰宅。
  翌朝出社すると、カトラーは前日と同じ椅子に、同じ姿勢で仕事をしていた。
  びっくりした社員が「もしかして家に帰ってないんですか?」と尋ねると
  「ここが私の家だ」と返事した。

 ・物凄い癇癪持ちのデビッドは、プロジェクトの遅れが発生すると
  怒りにまかせて壁を殴りつけた。
  ゆえにマイクロソフトの旧社屋の壁は
  デビッドが開けた穴でボコボコの状態だったという。
  ちなみにMSの現社屋の壁はコンクリートが剥き出しになっているのだが、
  これはデビッドに壁を殴らせないための仕組み、という噂がある。

 ・それでもデビッドは壁を殴り、手の骨を折ったことがあるとか。

とまあ様々な伝説がこの本で紹介されているので、
もし興味ある方はぜひ読んでみてはいかがでしょう。


■小市民シリーズ(米澤穂信)
 
 

総評:★★★★☆(4点)

米澤穂信のライトノベル的ミステリーシリーズ。
氷菓の古典部シリーズがとても面白かったのでこれも期待して読み始めたのですが、
いや、確かに面白いのだけど、ちょっとこの作品のアニメ化や実写化などは望めないなぁ。
主人公やヒロインが性格悪すぎるし。



他にも面白かった本はいくつかあるけど、それはまたの機会に。

缶のオススメiPhoneアプリ【ニュース編】

はい、というわけでiPhoneアプリのご紹介日記でございまする。

【ニュース】

産経新聞 3.0.1(無料)App
カテゴリ: ニュース, ライフスタイル
販売元: 株式会社産経デジタル - Sankei Digital.INC(サイズ: 3 MB)


産経新聞の公式アプリ。
毎朝発刊される新聞の文面と同じものを無料で読むことができます。
ただこのアプリ、新聞をそのままスキャンしたものに近い表示なので
iPhoneの小さい画面ではちょっと読みづらいのが難点。
しかし無料ということを鑑みれば十分すぎる機能を持ってるかと。
おすすめ。


日本経済新聞 電子版 1.3.0(無料)App
カテゴリ: ニュース, ビジネス
販売元: NIKKEI INC. - NIKKEI INC.(サイズ: 1.8 MB)


こちらは日経新聞の公式アプリ。
産経新聞と違って、iPhoneで読むのに特化したニュース欄が
とても見やすいのが良。
しかしこちらは有料で、iPhoneの閲覧だけなら毎月4000円、
新聞をすでに購読しているのならプラス1000円で見ることができます。


Reeder 2.5.4(¥250)App
カテゴリ: ニュース
販売元: Silvio Rizzi - Silvio Rizzi(サイズ: 4 MB)


もしRSSリーダーとしてGoogleリーダーを利用しているなら、
このReederというアプリはすごくおすすめです!
起動するとまずGoogleと同期をとり、
ニュース記事のタイトルだけ先にダウンロードします。
そして見たい記事をタップすれば中身と画像などをその場でDLするのです。
「その場でDLする」ことから、
電車や地下鉄の移動中に閲覧するのには向いてませんが、
家の中やちょっとした待ち時間に覗いてみるにはうってつけのアプリ。

さらに、気に入った記事や後で落ち着いて読みたい記事などがあれば、
Reederからその記事を自宅へメールすることもできますし、
InstapaperやReadItLaterなどの
「後で読む」アプリへ転送することもできます。
とにかく多機能で高性能なアプリなので、
Googleリーダーを利用しているならぜひお試しいただきたいです。


Byline 4.0.3(¥250)App
カテゴリ: ニュース, 仕事効率化
販売元: Phantom Fish - Milo Bird(サイズ: 1.8 MB)


こちらもGoogleリーダーを読み込むリーダーアプリなのですが、
先ほどのReederと違ってこちらは
「最初にすべての記事をDLしてしまう」
というタイプです。
したがって通勤中の電車のなかや、地下鉄などで記事を読みたい場合は
出勤前にあらかじめ家でBylineで記事をDLしておいて、
あとは会社の空き時間に読む、というスタイルが可能です。

おいらも昨年まではBylineを利用してたのですが、
OSアップデートしてからいきなり動作が不安定になってしまったため
使わなくなってしまいました。
いまは直ってるかもしれませんが……。


ウェザーニュース タッチ 1.15.0(無料)App
カテゴリ: 天気
販売元: Weathernews Inc. - Weathernews Inc.(サイズ: 19.2 MB)


その名の通り天気予報アプリ。
気象庁ではなく「Wethernews」という民間企業による
公式の天気予報アプリ。だったはず。(又聞きなので自信なし)
まぁ単なる天気予報ならYahooや標準のアプリでも良いんですけど、
このアプリはその日一日の何時から雨が降りそうなのか、
1時間単位で予報をしてくくれるのがうれしい!
まぁバカ正直に
「21時から雨が降るのか。じゃあ20時までに帰れば良いな」
などとは考えませんけど、それでもいつ頃から雨が降るのか
ざっくり把握できるのは助かりますよね。

AppBank for iPhone 1.8.3(無料)App
カテゴリ: 仕事効率化, ニュース
販売元: AppBank - theM LLC(サイズ: 3.1 MB)


最新のアプリニュースを配信してくれるアプリ。ややこしい。
まぁおバカなアプリから実用的なものまで非常に幅広く扱ってくれるので、
一日一回くらいはこのニュースを覗いてみると良いかも。
おいらも毎日覗いてます。


Instapaper 4.0.3(¥450)App
カテゴリ: ニュース, 仕事効率化
販売元: Marco Arment - Marco Arment(サイズ: 10.6 MB)


いわゆる「後で読む」系サービスのiPhoneアプリ。
Instapaperに登録したニュースは、
Instapaperのホーム画面でまとめて読むことができるようになってます。
で、このアプリはその登録されたニュースをすべて
iPhoneのローカルに保存し、いつでも見られるようにした素敵アプリ。

しかし・・・

おいらは気になったニュースはその場で見ちゃいますし、
その場で見られない動画や長文記事はPCで見る派なので
あまりこのアプリを使う場面は少ないですね。


R25 for iPhone     ~政治、経済からエンタメ、下ネタまで、他の新聞・雑誌 とは一味違う切り口で世の中の「今」を読み解くニュースコラムが満載!通勤時間や ランチのお供に最適 2.0.6(無料)App
カテゴリ: ブック, エンターテインメント
販売元: 株式会社Media Shakers - Mediashakers(サイズ: 4.9 MB)


若い世代を読者層とするカジュアル紙(?)のiPhone版。
もともと無料の雑誌なので
iPhoneでもすべての記事を無料で読むことができます。
もしR25読者であるならぜひDLしてみてください。


Yahoo! JAPAN 2.3.1(無料)App
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, ユーティリティ
販売元: Yahoo Japan Corp. - Yahoo Japan Corporation(サイズ: 9.7 MB)


こちらはYahooの公式アプリですね。
Yahooのトップ画面があたかも
「iPhoneのホーム画面」のように表示され、
それぞれのニューズへのリンクも
非常に直感的でわかりやすくなってます。
もし頻繁にYahooへアクセスしてサービスを利用してるなら
ぜひDLしてみてください。


【連絡先交換】

Bump 3.0(無料)App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ユーティリティ
販売元: Bump Technologies LLC - Bump Technologies LLC(サイズ: 6.4 MB)


一時期iPhoneのCMでも使われてたので
名前くらいは聞いたことあるかもしれませんね。
Bumpを持ってる人同士であれば、
Bumpを起動し、「iPhoneで乾杯」するかのように互いにぶつけるだけで
連絡先を交換することができるという優れもの。

しかしなかなかBumpを持ってる人がいないため
おいらはごっつんこ交換をしたことがありません。
誰か交換してくれ。


メールしてね QR名刺 2.8(¥85)App
カテゴリ: ユーティリティ, ライフスタイル
販売元: SEPV CORPORATION - SEPV CORPORATION(サイズ: 5.5 MB)


でーもっぱら連絡先交換にはこちらを使ってます。
このアプリを使うと自分の連絡先情報をQRコード変換してくれて、
相手にそれを読みとらせるだけでOKという素敵アプリ。
iPhoneとガラケー間で連絡先交換する際によく利用しますね、このアプリ。

というわけで今日はこれくらいで。
次回は写真アプリやメモアプリを中心にご紹介していこうかと。

オススメのiPhoneアプリ ブラウザ編

友人がこのたびめでたくiPhoneを購入したそうなので、
ここでiPhone歴3年目という若輩者ではござんすが
おすすめiPhoneアプリをご紹介使用かと。

まぁそうはいっても最近は新アプリの発掘とか何もしてないので、
もっと面白くて使いやすい素敵アプリがたくさん転がってるのかもしれぬ故、
自身の探求心を決して忘れぬようにしてくだされ(偉そうに)

というわけで順不同かつジャンル別に紹介していくよー。


【ブラウザ】
SOICHA/j for Twitter 1.1.10(無料)App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, ライフスタイル
販売元: FLIGHT SYSTEM CONSULTING Inc. - FLIGHT SYSTEM CONSULTING Inc.(サイズ: 4.5 MB)


国産のTwitterクライアント。
Twitterアプリは国内国外問わず非常にたくさんのアプリがあり、
おいら自身様々なアプリを試してみたのですが、
最終的に行き着いたのがこのSOICHAでございます。

でーこのアプリの特徴ですが、とにかく多機能!
リプライ・複数リプライ機能やRT機能はもちろん、
Wikipedia検索や英語翻訳機能、
「後で読む」サービスであるReadItLaterやInstapaperとの連携に、
EVERNOTEとの連携などなど、
とにかくいろいろな機能が豊富に取りそろえられています。

それに複数アカウントにも対応してるので、
ヲタ用アカウントとリア友用アカウントを使い分けたい場合にも
このSOICHAひとつで管理できてしまうという優れものでござる。

これほど素敵なアプリが無料で利用できるので、
Twitterアプリ入れるなら、まずSOICHAを試してみることをおすすめします。




foursquare 4.2.1(無料)App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, 旅行
販売元: foursquare - Naveen Selvadurai(サイズ: 8.1 MB)


地図系SNSのfousquareもおすすめ。
まぁこれはiPhoneだけでなくAndroidでもリリースされてるアプリなので
あえて説明は不要でしょう。




Facebook 4.1(無料)App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
販売元: Facebook, Inc. - Facebook, Inc.(サイズ: 10.6 MB)



こちらも説明は不要でしょう。
これはFacebook公式アプリなのですが、
公式アプリにしては珍しく非常に使い勝手のよいアプリとなってます。
もしFacebookをiPhoneでも見ていきたい、というのであれば
ぜひぜひインストールなさることをおすすめします。




pixiv 3.0.2(無料)App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング, エンターテインメント
販売元: pixiv Inc. - Pixiv Inc.(サイズ: 7.5 MB)


こちらも説明は不要ですよね。
あのイラストSNSサイトpixivのiPhoneアプリです。
でーこのアプリ、何がすばらしいって
PCでpixivを閲覧するよりもずっと使いやすいこと。
お気に入り登録や評価はもちろん、
気に入った画像の保存などもタップひとつでできてしまうため
どんどん画像フォルダが膨れ上がってしまいますw

PCで閲覧するよりもすばらしい体験を提供してくれるという
希有なアプリのひとつです。おすすめ。




BB2C 1.3.31(無料)App
カテゴリ: エンターテインメント
販売元: INFOCITY, Inc. - INFOCITY, Inc.(サイズ: 4.5 MB)



こちらは2chブラウザ。
パソコンやMacにも2chブラウザというのは数多く公開されてますけど、
それらを総合してもこのBB2Cが一番見やすいブラウザではないかと。
正直、このBB2Cをダウンロードしてからというもの、
パソコンでは2chなんてほとんど見たことないのに、
iPhoneでは見るようになってしまいましたからね。

確か無料(だったはず)なので、
試しにダウンロードしてみると良いかも~。


まだまだおすすめアプリはあるのですが、
今回はとりあえずこの辺で。ではでは。

アウトラインプロセッサ「Tree」の魅力!

さてさて、これまで自分はプロット作成するためにStoryEditorを使ってたんですけど、
このたびMacを新しく買ったため
その辺のフローを新しく考えなおさねばならんなぁ、と思いまして。

んで執筆はATOK for Macを使いつつiText Expressを利用すれば良いとして、
問題はプロット作成のためのアウトラインプロセッサなんですね。

でー先日のブログでも書きましたが、
なんとかMac上でStoryEditorを使えるように頑張ってたんですけど
結局実用に耐えられないということで、
やはりMac純正のツールを使おうと思い。

で。

そのツール候補として現在考えてるのがTreeというツール。



ご覧のとおり、Treeの見た目はすごくシンプル。
でもこのシンプルさが逆にすごく使いやすくてですね。
とりあえずTreeの基本操作を列挙しますと、

 ・Enterキーで直下に新項目を追加
 ・Shift+Enterキーで新項目を挿入
 ・Tabキーで下位へ移動
 ・Shift+Tabで上位へ移動
 ・Command+Shift+7でノート編集

こんな感じ。
いや本当はもっとたくさん機能あるんですが、
でも実際に使うのはこの機能くらいのものだし、
実際これだけで充分プロット作れちゃう。



もちろん、StoryEditorの方が優れてる点はあります。
やはりTreeに移行して最初のうちはその「StoryEditorにできてTreeにできないこと」が
気になって気になって仕方ありませんでした。

ちなみにその機能とは、
『各項目の「ノート」に相当する部分が別ペインになっている』こと。



このように別ペインになっていることで、
各シーンの詳細や伏線を書き込めるんですよ。
しかもノートにはリッチテキスト形式で書き込めるため、
ボツにしたアイデアに取り消し線を入れたり、
重要なポイントを赤字や青字で表現したりと非常に自由度が高いのです。


■StoryEditorのノート機能は使いやすいが……

しかし、そんなStoryEditorにも欠点はあります。
これはTreeを使い始めて初めて見えてきた欠点であり、
先ほど挙げた長所が逆に短所になってしまっている、と言えるものなのですが、
それは『プロット全体の流れを俯瞰して見られない』という点。

これは具体的にどんなことかというと、
プロット全体を俯瞰するためには当然左ペインの各項目の流れを目で追うことになります。



しかしこのプロットを見て、どの項目でどんな場面を描くべきか、
パッと見ではわかりづらいんですね。

なぜこのような書き方になってしまうかというと、
先述したとおりStoryEditorには使い勝手のよいノート機能があるため、
詳細な場面や重要ポイントはすべてこちらに書いてしまうのです。
結果、項目名だけを見てもプロット全体の流れを把握することは難しくなってしまうという
弊害があります。

しかしTreeの場合、そもそもノート機能の使い勝手が良くないので、
項目名だけでそれがどんな場面なのかを端的に書く必要があり、
またノート機能も使いづらいためどうしても1~2行でまとめようと
心がけるようになります。
それに加えてTreeは項目の追加がEnterキーひとつで出来るため、
ノートを使わずにどんどん新しい項目を追加していって、
結果的に見やすいプロットが完成されるのです。

もちろん、同じ事はStoryEditorで実現できます。
しかしStoryEditorの場合はどうしてもノート機能に頼りがちになってしまい、
項目名だけで全体を俯瞰できるプロットを作成するということがなかなかできないのです。


そんなわけで、自分が小説を書く際には
しばらくTreeを使ってみようと思います。
もしWindowsユーザの方がいらっしゃったら、
同じようなサービスをクラウドで利用できるCarbonFin Outliner Onlineがおすすめ。
クラウドサービスなので「ボタンひとつで何でもできる」というわけにはいきませんが、
シンプルさとクラウドサービスならではの「情報共有」という強みがあるので、
もし気になってる方がいらっしゃればぜひ使ってみてください~。

MacでWindowsアプリを動かせる凄アプリ「MikuInstaller」だけど……

というわけでMikuInstallerを使ったWindowsアプリの起動を試みていたのですが。

結論を言いますと、やっぱりMikuInsitallerを使うのはやめようかな、と。

というのもいくつか理由がありまして。

■見た目がよろしくないのはまだしも、実用性が……

以下ひとつひとつ詳細に解説しますと。

1.ファイルとアプリを結びつけられない

これ地味に重要なんですよ。
例えば自分は小説のプロット作成にStoryEditorを利用してるんですけど、
このStoryEditor、拡張子がsefというファイルで保存されるんですね。
なのでsefファイルを開くときはデフォルトでStoryEditorを通して開くようにしてほしいんですが、
StoryEditorはMikuInstallerを通してしか起動できないため、拡張子とアプリの紐付けができない。

いや、StoryEditorを開いてからsefファイルを開けば良いだけなんですけど、
それが地味に不便なのでちょっと嫌だなぁと感じてた次第。


2.起動が遅い

まぁWineを通して起動するわけですから起動が遅いのは当然ですよね。
でも一度起動してしまえばその後の動作はめっちゃ快適です。


3.字が潰れてしまう

これもWindowsアプリを無理やりMacで動かすことの弊害なのかなぁ。
MS明朝はもちろんのこと、ヒラギノ(?)体表記とかしても文字が潰れてしまって、
せっかくのMacのステキディスプレイに表示される文字がすごく見づらくなってしまうんですね。


↑こんな感じで潰れちゃう

まぁ実用上はあまり影響ないんですけど、
でもせっかくMac買ったのだからそこを妥協したくないなぁという思いがありまして。


4.起動が不安定

これまでに挙げてきた欠点はね、まぁ目をつぶれるんですよ。
起動が多少遅くても、文字が見づらくても、まぁ実用上はさほど影響ありませんし。
でもね。起動が不安定なのは致命的。
まぁどんな症状が起きるかというと、
秀丸で環境設定を変更してるとおもむろに落ちてしまうんですよ。
Google先生に聞いたところXquartzを最新に上げることで安定するという情報もあったのですが、
最新にインストールしてもやはり状況は改善されず。
しかもXquartsをインストールしてからOSそのものの動作も不安定になってしまった気がするし……
もうこの時点でおいらのヤル気がいっきに削がれてしまいましたわ……。


5.カーソル操作がしづらい

そしてこれがダメ押し。
次のページへの移動とか、カーソルでページ下部を表示させたりとか、
そういうカーソル操作がすごくやりづらい。
自分は次の5行を表示したいだけなのに、
ちょっと操作しただけでページ最下部までカーソルが移動してしまう感じ、
と言えば伝わりますかね?


■まとめ

起動が遅かったり、見た目があまりよろしくない点については目をつぶれたんですよ。
しかし起動が不安定だったり、操作しづらいという
実用してるときにストレスを感じる欠点についてはどうしても譲歩できず、
結局自分はMikuInstallerを使うのを断念しました。

そしてやっぱりMac純正のツールを使うのが一番か、
と思い直してアウトラインプロセッサを探していたところ、
Treeというアプリを見つけました。

このTreeについてはまた今度ご紹介しようと思います。ではー。
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