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さあ統計でみんなを騙そう「統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 」

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)
(1968/07/24)
ダレル・ハフ

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「世の中には三つの嘘がある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ。」
そう言ったのはイギリスの政治家ベンジャミン・ディスレーリだ。

本書はその格言のとおり、統計に隠されている「嘘」の手法を
数学初心者にもわかりやすく解説された名著だ。

統計学というのは本来極めて難解だ。
例えば「平均」という言葉は、日常会話のなかでは
「優秀すぎず、かといって劣悪すぎもしない、
 もっともありふれた『普通』を表現する代表値」
のような意味合いとして使われることが多いと思う。

だが統計における平均は違う。
平均とは単なる算術平均のことであり、
すべてのサンプル値を足し合わせた後にサンプル数で割り算した
「算術平均」に過ぎない。
もし日常会話で使われる「平均」の意味に近づけるならば、
中央値や最頻値という値を使うべきなのだ。

しかし世の中に溢れる「平均値」は、
「算術平均」「中央値」「最頻値」のどれかを、
発表する人の立場にとってもっとも都合の良い値が選ばれているのが現状だ。
この「発表する側の意図」を統計のなかから見極めねば、
嘘を見抜くことは難しい。

もちろん、本書を一読するだけで「統計に隠された嘘を完全に見抜く」ことなどできない。
そもそも「真実を推測するだけの材料は与えられてない」事の方が多いのだから、
嘘を見抜くことなどできるはずもない。

だが、本書を読めば「この統計は嘘をついているのではないか?」と疑うことはできる。
私たちは日常的に——テレビ、新聞、インターネット、そして会社のマーケット戦略——統計を目にしている。
それら「統計」の嘘を見抜くことはできずとも、
「嘘では無いか?」と疑うことで、
悪意ある他者に騙されたり、手玉に取られることもなくなるだろう。

新聞やテレビなどの報道やインターネットにより、
溢れる情報の「正しさ」を判断し、選択する必要がある。
そしてその判断、選択する「力」を身につけるための名著としては
瀧本哲史「武器としての決断思考」や、
苅谷剛彦「知的複眼思考法」が挙げられるが、
本書ではそのなかでも「統計」に対する考察ポイントを
実例を多く用いながら解説してくれている。

統計学を修めたい初学者には物足りないだろうが、
統計を正しく理解し、その判断力を人生における節目の決断力の一助にしたいと考える方は
必読の一冊だろう。

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