どうも。お久しぶりです。缶です。
いやはや、今年の始めに「ブログ移転するかも」発言をしておきながら半年放置するというこの所行。
いやこうなるとは思ってたけどね。
さてさて、でー今回の更新内容なのですが、
実は私、いま艦これの二次創作小説を書いておりまして。
その第一弾をPixivに公開しましたのでご案内〜。
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [1]」/「缶」の小説 [pixiv]」今回は長編ではなく短編小説になるので、夏コミ頒布分だけで完結できる予定です。
あくまで予定ですが。
でーこれだけというのもなんなので、最近読んだ本の感想でもつらつらと。
■All You Need Is Kill(桜坂洋)
総評:★★★★☆(4点)以前から友人に勧められていたので試しに読んでみたら大当たり。
いやはや手に汗握るSF時間アクションでしたわ。
やはりこういうループ物は俄然燃えるよね。
それに日本人作家の小説がハリウッドでアクション映画化される、というのも新鮮。
これまでもリングとかゴジラもハリウッド化されてきたけど、
キャラクターものではなく、純粋にストーリーが面白くて映画化される、というのは初めてじゃないかしら??
いや映画史なんでよくしらんけど。
とにかく、それくらい面白かった、ということで。
■戦略拠点32098 楽園(長谷敏司)
総評:★★★★★(5点)既に数年前に一度読み終えていたんですけど、
Kindleで販売されたことを知り思わず購入、そして再読。
うん、やはりこの作品は別格でございますよ。
戦争という極限状態に於いてなお「生きること、死ぬこと」について真正面から考える兵士たち。
生まれる前から戦争が続いていた彼らにとって、もはや戦争状態であることが日常である。
そんな彼らが「生きる」「死ぬ」ということにいかなる価値観をもち、そして考えていくのかを、
豊かな情景を交えながらゆっくりと語られていきます。
とりわけ「記憶」と「忘却」がこの作品を貫くテーマになっており、
ラストの別れの言葉はあまりにも主人公と読者の心を穿つのです。
いやはや、やはり名作というのは何度読み返してもやっぱり名作だね。
思わずおじさんは通勤電車のなかで涙ぐんでしまったよ。ストーリー知ってるのに。
本当におすすめ。
■闘うプログラマー(G・パスカル・ザカリー)
総評:★★★★☆(4点)ちょっと前に「Windows XPサポート切れ」なんかで色々ニュースを賑わせていましたけど、
まぁそれくらいWindowsというOSは一般家庭にも業務用にも浸透しているわけですが、
本書はそのWindows XPの元となったWindows NTというOSの開発プロジェクトを描いたドキュメンタリー。
カーネルプログラムからドライバ、グラフィック、ファイルシステムにユーザープロファイルなどなど、
いまのWindowsシステムの根幹を成している様々なプログラムが
すべてこのときに原型が作られていたのだと知って非常に感慨深いものがあります。
やはり一人のシステムエンジニアとして本書は非常に楽しく読めたのですが、
しかしITにあまり詳しくない方であっても、
本書の「プロジェクトX」的な展開は読んでて興奮を誘ってくれるものでありましょう。
とりわけプロジェクトの中枢を為したデビッド・カトラーという人物が無茶苦茶すぎて面白い!
その逸話を紹介しますと……
・部下のバグ潰しに徹夜で付き合い、
ようやくバグ潰しに成功した後、自分の仕事を始めた。
・別部隊が調達してきたテスト用端末に、
デビッド制作のプログラムを走らせたがどうしてもうまくいかない。
「デビッドのプログラムにはバグは潜まない」
というのが半ば伝説となってたので、
メンバーは「珍しいこともあるもんだ」と見守る中、
デビッドは「このテスト用端末がおかしい」と断言。
「何をバカなことを」と端末をチェックしたところ、
マザーボードに刺さっているべきトランジスタがひとつ抜けていて、
それを刺しなおしたらプログラムは正常稼働した。
・中途で入社した社員が入社当日に体験したこと。
最初の1日目の仕事を終えてカトラーへ挨拶し帰宅。
翌朝出社すると、カトラーは前日と同じ椅子に、同じ姿勢で仕事をしていた。
びっくりした社員が「もしかして家に帰ってないんですか?」と尋ねると
「ここが私の家だ」と返事した。
・物凄い癇癪持ちのデビッドは、プロジェクトの遅れが発生すると
怒りにまかせて壁を殴りつけた。
ゆえにマイクロソフトの旧社屋の壁は
デビッドが開けた穴でボコボコの状態だったという。
ちなみにMSの現社屋の壁はコンクリートが剥き出しになっているのだが、
これはデビッドに壁を殴らせないための仕組み、という噂がある。
・それでもデビッドは壁を殴り、手の骨を折ったことがあるとか。
とまあ様々な伝説がこの本で紹介されているので、
もし興味ある方はぜひ読んでみてはいかがでしょう。
■小市民シリーズ(米澤穂信)




総評:★★★★☆(4点)米澤穂信のライトノベル的ミステリーシリーズ。
氷菓の古典部シリーズがとても面白かったのでこれも期待して読み始めたのですが、
いや、確かに面白いのだけど、ちょっとこの作品のアニメ化や実写化などは望めないなぁ。
主人公やヒロインが性格悪すぎるし。
他にも面白かった本はいくつかあるけど、それはまたの機会に。
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