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C87の新刊情報

お久しぶりすぎて吐き気を催しそうな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
というわけで冬コミに参加します。
いやー、冬コミまで本当にあっという間ですね。
つーかあと一週間くらい余裕があるかと思ってたらもう明後日からコミケなんですね。信じらんない。

で、私はというと今回も受かることが叶いまして、以下の日程に配置されました。

12月29日(月) 東O-05a

サークル詳細はここからどうぞ
サンプルとかはここから読めるよ。

でー新刊表紙絵です。
禍難への穿孔表紙


今回も素晴らしすぎるイラストは超絶技巧美麗絵師のゆかこさんに手がけていただきました。ありがとー!

というわけで冬コミでお待ちしております!

夏コミ(C86)お疲れ様でした

というわけで当日にお越し下さいました皆様、ありがとうございました。
おかげさまで、完売とはならなかったものの、例年に比べ頒布数が多く懐かしい友人にも敢えて充実したコミケでした。
翌日に38.6度の高熱さえ出なければ。

まぁ何はともあれ無事に終えられたのでとにかく幸運だったかなーと。

ちなみに冬コミも艦これで申込みをさせていただきます。
今度は天龍田だ!


■現代日本の児童福祉を抉る書籍3冊
  

総評:★★★★★(5点)

事実は小説より奇なり。
まさか現代の日本において、この飽食と呼ばれる時代に於いて、今夜の寝床を求めてさまよい、明日の食事すらままならない生活を送る少年少女がこれほど多くいようとは。

地獄のような家族や施設から逃げ出した少年たち。
現代日本に於いて未成年の少年少女は保護者による庇護を受けることを大前提として成り立っている。
故にその保護者から逃げざるを得なかった少年たちは、その瞬間からあらゆる福祉、庇護、そして法からこぼれ落ちてしまう。
結果、彼らが自分たちの力だけで生きていかねばならなくなったとき、もはやまっとうな手段で生きることなどできない。
法の下で生きることができなくなれば、法を犯して生きるしかない。
売れる物は売り、奪えるものから奪う。
そうして少女は自身の体という商品を売り、少年は金品を奪って生活資金を稼いでいく。

本書で取り上げられる少年少女たちの心の叫び。
愛されたことがないから愛し方がわからない。
ある少年は平気で女をぶん殴るのに、男友達のためには何時間でも土下座を貫き通す。
ある少女は自分の父親ほど年の離れた男性に抱かれるときに、得も言われぬ心の充実を感じてしまう。

ねえおじさん、もっとギュッとしてよ



本書の帯にも記されたこの台詞からは、愛されない悲しさ、寂しさ、父親を知らぬ後ろめたさなどの複雑な感情がぐるぐると渦巻いた結果生まれた、あまりに悲しくねじ曲げられた父親への愛を感じ取れてしまう。

このような悲しすぎる現状を前に、筆者は言う。

彼女たちは、生まれつきの被害者だ。性的に、経済的に搾取され、路上に彷徨う彼女らを救う方法はどこにあるのか。いくら考えても、答えはひとつしか出て来ない。児童福祉の充実だと僕は思う。




そう、福祉だ。
老い先短い老人への福祉にばかり注力せず、その老人を支える若者をこそ支える福祉がなければこれからの日本はありえない。
ましてや、何のために生まれてきたのか疑わずにいられないほど壮絶な体験をしてしまった少年少女を救うのに、理由が必要なのか。
彼ら、彼女らを救うのに必要なのは規制でも条例でも取り締まり強化でもない。
何かを禁止するのではなく、彼らを救うための施策こそが必要とされるものであり、そのための福祉の充実こそがもっとも求められるものなのだ。


そうすれば救われる若者は沢山出てくるに違いない。
なぜなら彼らは生きている。どうしようもなく、生きようとしている。
壮絶で、救いようがなく、血と暴力と裏切りの世界のなかで生きざるを得なかった少年たちの生きる事への執着は、むしろ逞しく輝いて見える。
あまりにも生きてそこにいる少年たちの、はちきれんばかりの生への渇望は次の一言に集約されている。

ファック、大人代表。俺たちは生き抜いてやる!




思わず手を差し伸べたくなるような境遇にあって、それでも差し伸べる手を払いのけて自らの力で生きようとする少年少女たちのパワーに圧倒されながら、それでも社会のために自分が何かせねばならないと使命感を抱かせてくれる、そんな名著でありました。
素晴らしい本です。おすすめ。


■面白ツイート


かわいい(断言)




つよい(確信)




熊野ォォオオッッツ!




もはやセンスとアイデアの勝利ですな。




個人的にはヘソの窪みが最高のフェチポイント。




うちの鎮守府にもこんな港湾棲姫と北方ちゃんが来ませんかね。




ショタにはご褒美。

夏コミ新刊入稿しました

はい、タイトルのままです。
だいぶ前の話ですが艦これ小説を入稿せしめました。
ちなみに表紙絵はこちら。

わたもの表紙

この素敵すぎるイラストは今回もゆかこさんが手がけて下さいました。
もちろん、今回も内容にはゆかこさんの挿絵が満載なのでぜひ楽しみにしてください!

ちなみに今回、おいらは1日目東F28bのスペースでお待ちしております。
ぜひお立ち寄りを!


■方法序説(ルネ・デカルト)


総評:★★★★☆(4点)

我思う、故に我あり。

あまりにも有名過ぎるそのフレーズが初めて世に出たのが、
デカルトが著したこの方法序説という書。

まぁ厳密に言うと、方法序説とはそういうタイトルの本ではなく、
医学や物理学などデカルトの研究の集大成となる書の一番最初に付された章がこの方法序説で、自分が研究してきた内容の概要や研究に至った経緯などが記されてます。

でーその物理学や医学書の内容はやはり誤りも多く、現代の我々から見れば夢想とも言える内容です。
例えばデカルトは、生物には心臓という器官があり、その心臓から全身に血液を流し出してるということまで突き止めています。
しかし、なぜ心臓という小さな器官が全身に血液を送り出せているのか、どういう原理が働いているのか、という部分の考察が現代から見るとちょっと想像の域を出ていないというのが正直なところ。
というのもデカルトは、心臓が他の器官にくらべて温かいことに着目したんです。
心臓が温かいということは、それにより血液も温められるはず、血液は液体なので温められればその分膨張する、その膨張により全身に血液が送り出されるのだ、と。
こういう理屈なんです。

しかしこれが誤りであることは皆さんもご存知のことでしょう。
だけどこれは仕方の無いことで、人間の体の仕組みはすべて化学的反応により成立しており、化学は19世紀に入っていっきに華開いたんですね。
デカルトが生きた1600年台中盤とはまだニュートンが生まれてすらいない時代であることを考えると、心臓から血液を全身に送り出している、という見地を明確にしたことだけでも驚異的な知見の広さと言えるでしょう。


しかし本書が本当に素晴らしかったのはその第一文です。
ここにその一文を転記しましょう。

良識はこの世でもっとも公平に配分されているものである。
(中略)
正しく判断し、真偽を弁別する能力──これがまさしく良識、もしくは理性と呼ばれているところのものだが──は、生まれながらに、すべてのひとに平等であることを立証している。



これをもうちょい噛み砕いて言うと、

「知性は全ての人がもっているんだ。
 だから偉い人の言葉を鵜呑みにするんじゃなくて、みんな自分で考えて判断しようよ」

と言ってるんですね。
で、その後の本文の中では

「世の中の常識を疑おうよ。
 本に書いてあるから、昔の偉い人が言ってたから、とかじゃなくて、
 疑って、自分で検証し、ときには実験して、
 本当に正しいかを自分で判断しよう」

と繋がっていくわけです。

これは当時のヨーロッパ社会では大変な主張だったんですね。
というのも、ガリレオ・ガリレイと同時代だったといえば伝わると思いますが、とにかく当時は教会が絶大な力を持っていて、彼らの言うことこそ絶対的な真実だったわけです。
聖書に書いてあることが真実であり、物理的真理はプラトンやアルキメデスがすべて探求し尽くしており、それを覚えることが勉強であり研究というものだったのです。
そしてこういった知的活動はごく一部のものしかできない専門職であり、教会の人間にしかできないものと考えられてました。
つまり当時の社会は
「庶民たちは教会の人間の言うことだけ聞いてれば良い。
 庶民に聖書の内容や古代物理学の真理は理解できないだろうから」
という考え方が主流で、教会の既得権益が凄まじいものになっていたんですね。

そこへデカルトが空気を読まずに
「いやいや、知的活動は一部の人間の特権なんかじゃないよ」
と主張したのですから、それはもう勇気のいったことと思います。
(実際、やはりというか、この本はその後禁書扱いにされてるようですし)


さてさて、デカルトはそこで一般人へ啓蒙したところで、方法序説はさらに科学、数学、そして哲学の領域に踏み込んでいきます。

数学、とりわけ幾何学には公理というものがあります。
公理とは「別に説明しないけど、これが正しいことはみんな受け入れられるよね?」という「明らかすぎて説明できない」ものを言います。
例えば図形問題でいうと、
「二つの点を直線で結ぶことができる」
とか、
「一つの点を中心とした円を描くことができる」
とか、こういった主張が公理にあたります。

では、哲学における公理とはなにか?
なんの説明もなしに、しかしみんなが受け入れることができる公理とは?
疑う余地なしに全員が「正しい」と呼べる公理はないだろうか、とデカルトは考えるわけです。

しかしどんな案を考えても、それは疑うことでほとんど否定できてしまうわけです。
例えば「人間という存在」について考えたとき、
「ものを見て考えることができれば人間だ」
と仮定しても、
「今見えているものが幻でない可能性はないのか?」
と反論されるし、
「自分で考え行動しているものは人間といえるだろう」
としても
「それはよく訓練された機械かもしれない」
と反論できます。
そもそも、
「自分の身体は本当に自分のものなのか?」
と疑うことだってできます。

そうやってすべてのものを疑いに疑い続けていくと、最終的に「自分の存在を疑ってる自分」に行き着くわけで、これは「自分を疑う自分」の存在は疑いようがなくそこに存在している、ということを示してるわけですね。
したがってデカルトは「人間という存在」「自己存在」というものについて、その公理を「『自分の存在を疑う自分』は確かに存在する」として、これを真理への第一歩としよう、と提案したわけです。
残念ながら、この方法序説ではそこから自己存在への言及はされていませんでしたが、この第一歩こそ哲学史における偉大な一歩だったんですね。


とまあ、デカルトによる偉大な書物を読み終えたわけですけど、そもそもなぜこの本を読もうと思ったかといえばそれは「スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの」において揚羽が勧められていた本の1冊目がこれだったため読んだにすぎず、何か高尚な理由があって読んだわけでないことを明記しましょう。



でー本当なら次は揚羽にならってカントの純粋理性批判とか読みたいなと思ったんですけど、こちらは恐ろしく難解のようなのでやっぱり諦めることにします。無念。

艦これ小説更新しました(7月26日)



↓今回の更新分
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [5]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

ねえ知ってる?夏コミの締め切りって月曜なんだよ?(白目)

■甘城ブリリアントパーク4巻(賀東招二)


総評:★★★★☆(4点)

結局遊園地の経営は最初の1巻だけしかしてなくて、
それ以降は遊園地で働くゆかいななかまたちの面白おかしい日常コメディが繰り広げられる本作ですが、
まぁぶっちゃけ今の状態がすげー面白いのでとりあえずこの調子であと10年くらい続けて欲しいですね。

つかセツコさんの正体にはすげー笑わせて貰いましたわ。
ラノベで大爆笑したのはバカテスの運動会編くらいだったかしら。

あとは、まぁ、最後の短編で主人公の過去にまつわるちょっとした逸話が出てきましたけど、
これが今後の物語にどう関係してくるかも期待大ですね。


■僕は友達が少ない10巻(平坂読)


総評:★★☆☆☆(2点)

えっと、これ、どう収拾つけるんだ……

作者はあとがきのなかで、次回は1冊まるごとエピローグ的なことを書いてましたけど、
これどう考えても次回はエピローグにはならないでしょう。
主人公の優柔不断っぷりがいかんなく発揮されてるとしか思えない。

まぁ、気になるといえば気になりますので次回も買いますけれども。

艦これ小説更新しました(7月22日)

つーことで更新しました。

↓今回の更新分
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [4]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

夏コミの締め切りが近づいてきたからラストスパートかけるよー!


■政治関連の書籍3冊
 



というわけで小泉元総理の筆頭秘書官をつとめた飯島勲氏の書籍と、
紹介するまでもないくらい有名なジャーナリスト池上彰氏の書籍を読了。

両者共に国内政治について語り、池上氏の書籍だけは国際情勢もかいつまんで解説をしていたけど、
やはり両者の特徴がそれぞれよく出ている本だったと思います。

池上氏は西洋については中立的な立場の見地にたった書き方をしてるのに
話題が中韓に触れそうになると途端に論調が弱くなるあたり、
本書でもよく出ています。

それにくらべて飯島氏の論調の気持ちの良い事よ。
やはり国対国の、生き馬の目を抜くような交渉をかいくぐってきた猛者であるだけあって、
その論調もしっかり一本筋が通っているし、
何よりも国防や国民、ひいては日本という国の歴史に至るまで
保守寄りでありながら現実的な回答を持ち合わせている辺り、
とても安心して読める書籍でありました。
氏の書籍は今後もチェックして定期的に読んでいきたいですね。

池上氏の本は、非常にわかりやすいので国際情勢を掴むには重宝するのですけど、
いかんせん中韓主義めいたところがあるため、
読む際にはその点を注意しないと読書しながら丸め込まれてしまいそうになる。
ちょっと注意が必要ですかね。

艦これ小説更新しました

というわけでものの見事に一週間ぶりの更新です。
つーかこのペースで夏コミに間に合うのか俺(知りません)。

↓最新作
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [3]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

↓シリーズ「わたしのたいせつなもの」
「わたしのたいせつなもの」/「缶@1日目東F28b」のシリーズ [pixiv]


そして夏コミにサークル参加します。

C86カット

1日目(金)の東F28bにてお待ちしておりますゆえ、
当日はどうぞお立ち寄りを〜。


■システム障害はなぜ二度起きたか(日経コンピュータ)



総評:★★★★☆(4点)

東日本大震災発生時、みずほ銀行が被災者支援のための募金口座を設置したところ、
莫大な数の振込処理が殺到したためにシステムがダウンし、
数日間にわたる営業停止が続いた事件のルポルタージュ。

同じシステム屋として他人事とは思えない緊迫感を伴いながら読み進めるが、
やはり本事件の原因の根幹にあるのは経営のIT軽視にあることは異論の余地がないだろう。

ITシステムを生業にしている企業ですら、
システム開発プロジェクトというものが如何に困難であり、
要件の定義や進捗の管理がどれだけ重要であり、
漏れミスなくシステムを構築するということがどれだけ難しいことなのかを
ちゃんと理解できているのは現場のSEだけであることは珍しくない。

経営層や営業は目の前の売上に固執しがちであり、
だからこそ土壇場の機能追加や顧客からの無茶な要求にも
エンジニアが対応せざるを得ない状況が多々生まれてしまう。

だが、みずほのこの事件でもっとも不幸だったのは、
本来そう言った無茶苦茶なスケジュールに対して「待った」をかけるべき現場のSE責任者ですら、
富士銀行、第一勧業銀行、日本興業銀行の間での熾烈なシェア争いに参加し、
一向に要件を固めることができなくなってしまった、ということに尽きるだろう。

このような事態に陥った原因は、
三銀行のシステム統合を総括する責任者がいなかったこと、
そして何よりも、三銀行のうちどのシステムをメインシステムとして残し、
他銀行のシステムを追随させるかという決定が全く為されなかったことだ。
なにしろみずほ銀行の場合は三銀行がそれぞれ対等な立場での合併となってしまったことにより、
どの銀行の発言力も同等となってしまい、
ゆえに「どのシステムをメインとするか」という経営方針すらなかなか定まらなかったというのだ。
これではシステムエンジニアに限らず、現場に携わる全ての社員が経営の犠牲になっていたと言っても過言ではない。

こういった経営そして体勢の不手際によるシステムの失態では
ベネッセの顧客情報大量流出がホットな話題となっているが、
「システムから簡単に情報を取り出せる」ことに問題点を集中させるのではなく、
「派遣社員ですら顧客情報を取り出せる稚拙な社内体制」にこそ問題意識を高める事が重要だろう。

結局みずほの事件もベネッセの事件も、
システム障害や重大な事件を誘発する原因は、
システムと言うよりもそれを操作する人間であったり、
それを構築したときの経営層の体制準備やIT理解への不足が原因である事が多い。
そう実感させてくれる良書でございました。

艦これ小説アップしました


というわけで艦これ小説の続きをアップしました。

↓最新作
「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [2]」/「缶@1日目東F28b」の小説 [pixiv]

↓シリーズ
「わたしのたいせつなもの」/「缶@1日目東F28b」のシリーズ [pixiv]

それとブログで通知し忘れてたんですけど、今年の夏コミにサークル参加します。
これまで2回続けて落選してたからね。3度目の正直!

C86カット

ご覧の通り、今回は艦これで参加します。
まさしくいま執筆中の「わたしのたいせつなもの」を頒布予定です。

1日目(金)の東F28bにてお待ちしておりますゆえ、
当日はどうぞお立ち寄りを〜。


■国民の教養(三橋貴明)


総評:★★★★☆(4点)

政治と経済、またTPPに代表される外交やグローバリズムについて
非常に分かりやすくまとめられた本。

おそらくネットを主な情報源にしている人にとっては、
テレビや新聞といったマスメディアが一面的な報道しかしないことを知っていることでしょう。
しかし、だからといってネットで得られる知識はすべてが正しいというわけではなく、
「知りたい知識しか入ってこない」のがネットの特徴でもあるわけです。

それでは日々のニュースや社会問題をどのように捉えれば良いのかについて、
本書は非常にわかりやすくまとめられています。

わかりやすさでは池上彰氏の本に並びますが、
池上彰氏よりもさらに保守的な考え方を開陳しているあたりがとても好感もてます。
(池上氏はどうも中韓主義めいたところがありますからね)

100兆円とも言われる負債を抱える日本政府の財政は本当に破綻しないのか。
少子化が起きるからデフレが起きるのか。
日本の公務員や道路は本当に多すぎるのか……などなど。

種々の問題を取り上げ、分かりやすく解説されている。
もちろん、本書をすべて鵜呑みにすることもまた危険であることに変わりないので、
著者の主張は本当に受け入れるに値するのか、
主張の根拠となる資料や数字は本当に正しいのかを
自分で検討する必要はあるでしょう。

それを差し引いても、本書はおすすめです。


■MM9-invasion-


総評:★★★★☆(4点)

本書は前巻でも活躍した太古より語り継がれる伝説の怪獣・ヒメちゃんが
今度は正式なヒロインとして大活躍するお話。
もーヒメちゃんの世間知らずっぷりですとかデレっぷりですとか
「もっと褒めてください」としれっと甘えてくるとことかね、
何というかもーヒメちゃんはオレの嫁だと断言せざるを得ないっつーか
それ以外にコメントが見つかりません。

これはSF小説の皮を被ったただの萌えラノベなのでぜひ注意してくれ(キュン死的な意味で)


■宇宙生物学で読み解く「人体」の不思議(吉田たかよし)


総評:★★★★☆(4点)

宇宙生物学、とかいうから
「宇宙人は存在するのか?」
とか、
「存在するとしたら宇宙人はどんな形態なのか?」
とか、結構トンデモな理論がそこかしこで展開されるかと思いきや、
そんなイメージとは全然違ってて、
本書はものすげーマジメに
「そもそも、なぜ地球で生命が発達・進化し得たのか」
ということを考察した本です。

よく巷では、
「タンパク質や生命が偶然形成するための確率は、
 宇宙の水素原子のなかから1個だけ目的の原子を拾い上げる
 くじ引きよりも、確率が低い」
などという説がありますけど、
その説についてはあまり深く言及したりしません。

本書では、

 ・なぜ地球上の生命はなぜ炭素を基礎とするのか
 ・SFマンガ「ARMS」のようなケイ素生命は存在するのか
 ・なぜ洗剤が川に流されただけで赤潮が発生するのか
 ・人間は水を絶つと3日で死んでしまうくらい水は重要なのに、
  どうしておしっこをしなければならぬような進化の仕方をしたのか

などなど、いまの地球上の生命体がなぜ今の形に進化しているのかを
化学的・宇宙物理・惑星物理的な見地でもって
考察を重ねていく本です。

このように「生命全体に通ずる、化学的な命題」について次々と考察を繰り返すため、
見方によっては「まだ科学で解けない13の謎(マイケル・ブルックス)」で言及された
「生命に関する謎」を読み返しているような錯覚を覚えるかも。
いや、それはないな(自己解決)。

艦これ小説はじめました

どうも。お久しぶりです。缶です。

いやはや、今年の始めに「ブログ移転するかも」発言をしておきながら半年放置するというこの所行。
いやこうなるとは思ってたけどね。

さてさて、でー今回の更新内容なのですが、
実は私、いま艦これの二次創作小説を書いておりまして。
その第一弾をPixivに公開しましたのでご案内〜。

「【艦これ雷電】わたしのたいせつなもの [1]」/「缶」の小説 [pixiv]」

今回は長編ではなく短編小説になるので、夏コミ頒布分だけで完結できる予定です。
あくまで予定ですが。

でーこれだけというのもなんなので、最近読んだ本の感想でもつらつらと。

■All You Need Is Kill(桜坂洋)


総評:★★★★☆(4点)

以前から友人に勧められていたので試しに読んでみたら大当たり。
いやはや手に汗握るSF時間アクションでしたわ。
やはりこういうループ物は俄然燃えるよね。
それに日本人作家の小説がハリウッドでアクション映画化される、というのも新鮮。
これまでもリングとかゴジラもハリウッド化されてきたけど、
キャラクターものではなく、純粋にストーリーが面白くて映画化される、というのは初めてじゃないかしら??
いや映画史なんでよくしらんけど。
とにかく、それくらい面白かった、ということで。


■戦略拠点32098 楽園(長谷敏司)


総評:★★★★★(5点)

既に数年前に一度読み終えていたんですけど、
Kindleで販売されたことを知り思わず購入、そして再読。

うん、やはりこの作品は別格でございますよ。
戦争という極限状態に於いてなお「生きること、死ぬこと」について真正面から考える兵士たち。
生まれる前から戦争が続いていた彼らにとって、もはや戦争状態であることが日常である。
そんな彼らが「生きる」「死ぬ」ということにいかなる価値観をもち、そして考えていくのかを、
豊かな情景を交えながらゆっくりと語られていきます。

とりわけ「記憶」と「忘却」がこの作品を貫くテーマになっており、
ラストの別れの言葉はあまりにも主人公と読者の心を穿つのです。

いやはや、やはり名作というのは何度読み返してもやっぱり名作だね。
思わずおじさんは通勤電車のなかで涙ぐんでしまったよ。ストーリー知ってるのに。

本当におすすめ。


■闘うプログラマー(G・パスカル・ザカリー)


総評:★★★★☆(4点)

ちょっと前に「Windows XPサポート切れ」なんかで色々ニュースを賑わせていましたけど、
まぁそれくらいWindowsというOSは一般家庭にも業務用にも浸透しているわけですが、
本書はそのWindows XPの元となったWindows NTというOSの開発プロジェクトを描いたドキュメンタリー。

カーネルプログラムからドライバ、グラフィック、ファイルシステムにユーザープロファイルなどなど、
いまのWindowsシステムの根幹を成している様々なプログラムが
すべてこのときに原型が作られていたのだと知って非常に感慨深いものがあります。

やはり一人のシステムエンジニアとして本書は非常に楽しく読めたのですが、
しかしITにあまり詳しくない方であっても、
本書の「プロジェクトX」的な展開は読んでて興奮を誘ってくれるものでありましょう。

とりわけプロジェクトの中枢を為したデビッド・カトラーという人物が無茶苦茶すぎて面白い!
その逸話を紹介しますと……

 ・部下のバグ潰しに徹夜で付き合い、
  ようやくバグ潰しに成功した後、自分の仕事を始めた。

 ・別部隊が調達してきたテスト用端末に、
  デビッド制作のプログラムを走らせたがどうしてもうまくいかない。
  「デビッドのプログラムにはバグは潜まない」
  というのが半ば伝説となってたので、
  メンバーは「珍しいこともあるもんだ」と見守る中、
  デビッドは「このテスト用端末がおかしい」と断言。
  「何をバカなことを」と端末をチェックしたところ、
  マザーボードに刺さっているべきトランジスタがひとつ抜けていて、
  それを刺しなおしたらプログラムは正常稼働した。

 ・中途で入社した社員が入社当日に体験したこと。
  最初の1日目の仕事を終えてカトラーへ挨拶し帰宅。
  翌朝出社すると、カトラーは前日と同じ椅子に、同じ姿勢で仕事をしていた。
  びっくりした社員が「もしかして家に帰ってないんですか?」と尋ねると
  「ここが私の家だ」と返事した。

 ・物凄い癇癪持ちのデビッドは、プロジェクトの遅れが発生すると
  怒りにまかせて壁を殴りつけた。
  ゆえにマイクロソフトの旧社屋の壁は
  デビッドが開けた穴でボコボコの状態だったという。
  ちなみにMSの現社屋の壁はコンクリートが剥き出しになっているのだが、
  これはデビッドに壁を殴らせないための仕組み、という噂がある。

 ・それでもデビッドは壁を殴り、手の骨を折ったことがあるとか。

とまあ様々な伝説がこの本で紹介されているので、
もし興味ある方はぜひ読んでみてはいかがでしょう。


■小市民シリーズ(米澤穂信)
 
 

総評:★★★★☆(4点)

米澤穂信のライトノベル的ミステリーシリーズ。
氷菓の古典部シリーズがとても面白かったのでこれも期待して読み始めたのですが、
いや、確かに面白いのだけど、ちょっとこの作品のアニメ化や実写化などは望めないなぁ。
主人公やヒロインが性格悪すぎるし。



他にも面白かった本はいくつかあるけど、それはまたの機会に。

最近読んだ本の感想をまとめてうp


案の定またしてもブログの更新間隔が空いてしまったので、
ここでまとめて更新。

■ヤバい統計学(カイザー・ファング)


総評:★★★☆☆(3点)

世の中には3つの嘘がある。
嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ。

こんな格言を残したのは19世紀のイギリスの政治家ベンジャミン・ディスレーリであり、そして統計の幻惑術を利用したノウハウ本や騙されないための喚起本など枚挙にいとまがない。

だが本書はそういった統計の悪しき側面を映し出した物では無く、
統計学者たちが努力と根性と気合いと努力(2回目)でもって勝ち得た統計学の勝利の記録だ。

発生した事件や問題に対して調査員たちがどのように戦いを挑んだか、
その戦いはどれだけ困難なものであり、それに立ち向かい、勝利を獲得した統計学者たちは
いかなる智慧と知啓と努力(3回目)で乗り越えたのか。
まさにこれは統計学者たちのプロジェクトXだ。

最近はビッグデータの恩恵で、データを解析するための統計学がもてはやされてるが、
この本は統計学の教科書ではないけれども、どのような場面で学問が応用されてるかを垣間見える良書でした。


■Story Seller 3


総評:★★★★☆(4点)

相変わらず質の高い短編集。

今回もまた各作家陣の作品はそれぞれの作家の特色がよく現れた傑作揃いだった。
個人的には湊かなえさんの「楽園」と、
米澤穂信さんの「満願」が好みだった。
これらは短編にするには勿体ないほど濃密で重厚な主題が込められており、
読後感もこれまた独特だ。

その他、近藤史恵さんの小説は相変わらずホモホモしいし、
佐藤友哉さんは相変わらず中二全開で浮きまくってるあたり安心できる。

そして本書にて初めてさだまさしさんの小説を読んだのだけど、
うん、まぁ、あれですね。
なかなか独特の構成の小説をお書きになるというか文体が極めてアレというか。
本書に米澤さんや湊さんの作品も一緒に収録されているから
総合的に高評価だったけど、さだまさしさんしか寄稿されていなかったら、
ちょっと本書に対する評価はもっとアレな感じになってたことは
否定できないようなそうでないような(どっちだ)


■嘘だらけの日米近現代史(倉山満)


総評:★★★☆☆(3点)

拝米主義に陥りがちな日本人意識へ一石を投じる意欲作。
「みんなアメリカにびびりすぎ!奴ら全然大したことねーぞ!」
という主義主張を全面に押し出した問題提起作であり、
著者のその姿勢には幾分か同調する部分もあるのだが、
いかんせん中身が偏りすぎているのがちょっと気になる。

例えば「第1次〜第2次大戦の国際社会におけるアメリカは第三諸国程度の、まったく取るに足らない国だった」というのはちょっと言い過ぎでしょう。
第一次大戦当時のアメリカは戦争に対して慎重で、
そんなアメリカを戦争に引き込みたくてイギリスが諜報活動により
機密情報漏れをメキシコのせいに見せかけるという戦術をとらせる程度には
アメリカは国際社会の中で戦力的に重要なファクターを占めていたと考えるべきかと。

まぁ第2次大戦当時のアメリカ、というよりもルーズベルトがクズだったことには異論を挟みませんけど。
ちょっとこの1冊だけを読んでそのまま鵜呑みにしてしまうのは危険かなぁ、と感じてしまった次第。


■戦争の常識(鍛冶俊樹)


総評:★★★☆☆(3点)

地政学から始まり、
そもそも歩兵とはなにか、戦車とは何か、
陸軍とは、海軍とは、空軍とは、
そして情報戦争や核戦争の行方は、
などなど、現代の戦争を構成する基本要素について非常にわかりやすくまとめられた良書。

結局のところ、現代の戦争って具体的にどんなもんなの?
とか、
何がきっかけで戦争になるもんなん?
とか、意外に知らない戦争のあれこれについて
基本的なことを知っておきたい、というときにうってつけの一冊でございます。

日中韓の関連を簡潔にまとめた良本「2014年!中国と韓国、北朝鮮の動きが15分でわかる本」

今後このブログはPostach.ioへ移行します。
しばらくは並行して更新しますが、お早めにPostach.ioへブックマークの変更をお願いします。




■中島孝志「2014年!中国と韓国、北朝鮮の動き15分でわかる本」



総評:★★☆☆☆(2点)

国際協定を無視して自国の利益を最優先し、周辺国を脅かし続ける中国。
日本・米国・中国の間でさまよい続け、いまだどの国へ尾を振るべきか決めあぐねる韓国。
そして一人の将軍の下で統率された……ようで統率されず、軍部の圧力を無視できぬトップが治める国、北朝鮮。

本書は日本の周辺にあるこれら隣国たちの、知っているようでよく知らない国内情勢や対外政策についてまとめられた本だ。

内容は非常にわかりやすくまとめられており、政治や経済について明るくない人でもすんなり読めるに違いない。
私も本書で初めて知ったことが多かった。
中国軍は共産党に属す「共産党軍」であることは知っていたが、これが各支部に別れており、各支部は中央北京政府からほぼ独立していて、政府(つまり共産党)の意向や指示に従わない、という話も初めて知った。
そして中国はもはや北朝鮮への発言力を失っており、米国などが北朝鮮の抑止として中国へ行動を求めているのはまったく意味が無い、というのも本書で初めて知ったことだ。

ただ残念なのは、これらの事象や解説について
「なぜそうなったのか」
「なぜ筆者はそのように考えたのか」
「どういった根拠があるのか」
という説明が希薄で、ひとつひとつの主張に疑問が残るのもまた事実。

とはいえ本書は非常に安価だし、また短く簡潔にまとめることを優先したために「根拠の説明」という"読者ウケしない”くだりは省いたのかもしれない。

もっとも、読者が疑問に思った部分は自分で調べれば良いし、何より非常にわかりやすくまとめられていることが非常に素晴らしい。

日中韓という地政学的に無関係になりえないこれらの国について、最近の情勢を知っておきたい、と思えた人にはおすすめだ。
何よりも安いし。
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